出版業界
出版業界の売上高は年々減少しているのが実情で、若者を中心とした日本人の
活字離れ、読書離れを証明する結果となっています。
書店は現在年に1000店ペースで廃業しているともいわれます。その一方で
紀伊国屋に代表される大型店舗が軒並み超大型店を出店するのも目立ち、書店
の大手チェーン化が進み、勝ち組と負け組みの差がはっきり分かれています。
日本の出版業界には世界にも稀な特徴をいくつか有しています。具体的には
・市場が国内のみであること
・書籍ではなく雑誌、雑誌のなかでもマンガが一番売れていること
というもので、実際に総合出版社の大手である講談社、集英社、小学館はいずれ
もマンガの出版社として有名であることからも明らかです。
書籍の販売に関してはコンビニエンスストアが大きなシェアを占めているのも
日本の出版業界の面白いところであり、最近はアマゾンなどのネット専業書店
そしてブックオフに代表される古本屋も大きく成長しています。
■ 出版業界の今後の焦点
出版業界全体が落ち込んでいるからといっても出版物の新刊点数自体はトータル
で増えているので、出版された作品1点あたりの売れ行きが落ち込んでいること
がわかります。
実際に出版すればヒットが確実なハリー・ポッターシリーズをはじめ、毎年必ず
1〜3冊話題になる書籍以外はまったく売れないとの二極分化が進んでいます。
この極端な売上の二極化はメガヒット現象と呼びますが、ミリオンセラーになる
書籍の購買動機としても話題になっているからというものが多く、マスメディア
の先導で売れ行きが集中するという傾向が強まっています。
こうした読者側のレベルが極端に低下したこともあり、小さな出版社や少ない部数
の書籍ははじめから書店に並べてもらえなくなるという悪循環も生まれていおり、
内容よりもどう宣伝されるかという話題性が売れ行きを決める悲しい現実が生まれて
いるのが出版業界の現状といえます。
レンタルブックや漫画喫茶の拡大などでこれまでの流通ルートが脅やかされている
ことも懸念材料であり、法律や規制を緩和しての対策も考えられています。