医薬品業界
医薬品業界は90年代以降、M&Aが進み巨大メーカー化が世界的な流れに
なっています。日本国内においても例外にもれず、業界2位と3位の第一
三共とアステラス製薬などは経営統合、合併でできた新会社で今後まだまだ
業界全体で再編成が進行すると予想されています。
医薬品業界は軒並み業績を伸ばしており、血圧降下剤や生活習慣病の薬が
好調な業界トップの武田薬品工業は売上高が1兆円を超えるなど絶好調です。
しかし、現在世界で2番目の医薬品市場をもつ国内市場において外資系大手
が続々と攻勢をしかけてきており、異業種(食品・化学)の医薬品業界進出
に合わせて再び大手の合併・経営統合をはじめとした業界再編が行われる
などの大きな変化があることも予想されています。
医療業界の将来を考えるうえで無視できないのがバイオなどの技術革新で
生み出される医薬品であり、抗体医薬や細胞医薬などの新商品が業界の
勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めているため新薬開発の現場からは
目が離せない状況になっています。
今後は2006年4月の薬価改定による薬の価格の引き下げ、ジェネリック
医薬品の増加などで売上に影響が出ることを考えると生き残りをかけて各社
ともにどう対応していくかが注目されます。
注:ジェネリック医薬品とは先発医薬品の特許が切れたのちに薬効が同じ物を
作るので開発費が薬の価格に含まれず安価な値段で入手できる医薬品
■ 医薬品業界の今後のポイント
新薬を開発するのには莫大な研究開発費がかかります。新薬メーカーとして
生き残るためには年間1千億は必要とされますが、海外メーカーと比較すると
その差は歴然としています。
これから外資との競合が避けられない状況のなか非常に厳しいことは間違いが
なく、時価総額が安い国内製薬会社が外資に簡単に買収されるということも
起こりえないことではありません。