繊維業界
繊維業界はかつての日本がそうだったように中進国の産業であるため繊維大国
の座は今や中国や台湾のもので、日本はハイテク化やブランド化のといった
独自性、オリジナリティをどれだけ追求できるかが今後の重要戦略となります。
衣料用繊維に関しては中国の生産能力と安い労働力に圧倒されて、業績回復は
難しいため、繊維メーカー各社はハイテク技術を生かしたオリジナル商品の開発
によって対抗するほかありません。
繊維メーカーのなかには非繊維部門の比率を高め、多角化経営に生き残りの道
を探しているところもあります。
独自のオリジナル商品の開発で有名になった企業としては「クラレ」、多角化
経営がうまくいき業績を上げたのが「旭化成」が有名で旭化成に関しては繊維
メーカーというのが忘れられるくらいの他分野での活躍が目立ちます。
逆に多角化経営に失敗して日本一から転げ落ちたのがカネボウです。
現在は花王に化粧品部門を売却したあと営業を譲渡しています。
■ 繊維業界の今後の焦点
安価な輸入品に押され、不況感がただよっていた繊維業界もリストラが一段落
して、収益は改善に向かっています。
ただ、収益改善に大きく貢献したのはIT製品向けの樹脂製造などによる部分
が多く、衣料用繊維の復権のためには安い労働力の中国をいかに利用できるか
にあります。
今後の成長は、衣料用繊維から航空機、自動車分野にかかわる産業用繊維での
活躍が期待されほか、非繊維部門の強さにかかってきそうです。