資格ホルダーの勘違い
就職活動では、TOEICやファイナンシャルプランナー、簿記などの資格がある
と有利といわれていますが本当でしょうか。学生時代に頑張って資格を取った
ものの就職活動で苦戦を強いられる人は毎年数多くいます。
資格があると就職活動に有利になるというのは、実は資格関連の会社が儲ける
ための策略であることが多いのが事実です。
実際、就職には資格が大切だといっているのは採用する企業ではなく、資格の
学校のポスターであり、パンフレットであり、テレビCMです。
このからくりを知らずして、資格商法に踊らされる学生は毎年何人もいます。
では、資格は就職に全く無意味なのかといえばそうでもありません。
多くの企業にとって資格は、その人の能力を測るひとつの参考としてみている
のが実際のところです。(ただその比重はあまり高くありません。)
まるで得たいの知れない新卒者を相手にするときに、資格を持っているということ
がわかれば、少なくともその資格が認定する能力を学生が持っていることが証明
されるので、業務経験の無い新卒者を雇うなかでひとつの指標となりうるのです。
■ 就職活動で意味がある資格
実際、どんな資格があると面接官にとってある程度のよい印象を残すことができる
のでしょうか。
・TOEIC 600点以上
最近の学生のなかでは必修になりつつあるTOEICの得点。600点以上だと
そこそこ印象がいいようです。英語能力が高くて困ることはありません。
・情報処理技術者試験・MOUS
今やパソコンを使っての業務は当たり前となっているので、基本的なパソコンの
スキルが身に付いていることはある意味常識です。
・日商簿記 2級以上
簿記の資格は取得するなら2級以上はほしいところです。会社の経営を知る上で
会社の貸借対照表や損益計算書などの財務諸表は知らなければならないのです。
中途採用と違い、新卒はスペシャリスト的な資格を求められることはありません。
英語、パソコン、数字がある程度理解できるというレベルの資格で十分なのです。
■ 資格ホルダーがはまる落とし穴
学生のなかには、TOEIC900点以上、ファイナンシャルプランナー、行政書士
などかなりハイレベルな資格を武器に自己PRを行う人がいます。
そういったハイレベルな資格で自己PRするのはいいのですが、何度もいうように
資格はあくまで、採用基準のなかのひとつの目安です。
この資格を持っていれば必ず就職できるという資格はありません。あくまで能力
を証明する上で補完的な意味を持つに過ぎないので、資格を絶対視して他の部分
をおろそかにしてしまっている結果、いつまでたっても内定がでないということ
になるのです。
資格をもっているのに就職できないと悩む人はもう一度、自分の就職活動を
振り返り、改善点がないか、勘違いしていたことはないか確認してください。