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ホワイトカラーエグゼンプションとは何か?

ホワイトカラーエグゼンプションという言葉をご存知でしょうか?


これまでは労働基準法の保護のもと働いた時間に応じて、賃金を払うという雇用
形態でしたが、昔に比べ職種も増えて変化の激しい現代社会ではこの雇用形態
はむしろ効率が悪く、生産性が悪いということが増えてきています。


そのため、すでにアメリカなどで導入されている『成果に応じて賃金を払う』という
新しい雇用の方法の導入が考えられています。


『成果に応じて賃金を払う』という働き方はこれまで自由裁量といった形で、日本
においても存在していましたがあくまで労働基準法の範囲内でのことでした。


しかし、このホワイトカラーエグゼンプションというのは完全に労働基準法の適用
範囲から外されるというものです。


ホワイトカラーエグゼンプションの言葉の意味からもわかるようにホワイトカラーの
職種(主に事務に従事する人々を指す職種・労働層)の一部を労働基準法から
エグゼンプション(適用除外)にしようということです。


もともと労働基準法の内容は働いた時間がそのまま成果につながるブルーカラー
(第二次産業従事者)を基準にして作られているため、第三次産業がほとんどの
現代社会には合わなくなっているといわれます。


実際に、顧客に合わせてスケジュールが決められる職業の場合、午前中に顧客
との打ち合わせを済ませた後は夜まで暇だというケースもあります。


こういった職業(コンサルタント・○○プランナー)は従来のタイムカードに縛られた
拘束時間が発生する働き方だと何もやることがなくても会社にいなくてはならない
といった非常に効率の悪いことが起きてしまうため、会社にとっても社員にとっても
生産性が悪いということになってしまうのです。


成果を挙げることができるなら、どこで働いても、一日2〜3時間しか働かなくても
かまわないとしたほうが効率のいい職業というのは確かにあります。


競争が激しくなり、より効率化が求められている現代社会にとってこのホワイトカラー
エグゼンプションは不可欠のように思いますが、ホワイトカラーエグゼンプション導入
に賛成しているのは主に経営サイドの人間で労働組合からは猛反発をくらっています。


理由は労動基準法の適用外になることで際限なく働かされる人が増えるからです。


現在でもサービス残業が問題となっていますが、このホワイトカラーエグゼンプション
が導入されると


『残業は成果をだすために当然やること』
『賃金は成果に応じて払うのでいくら残業しようが知ったことではない』
『たとえ働きすぎで過労死しても労働基準法の適用外なので会社の責任ではない』


以上のような問題が出てくるからです。働くだけ働かせて過労死しても知らん振り
という最悪の事態がホワイトカラーエグゼンプションを導入することで発生する恐れ
があるわけです。


ホワイトカラーエグゼンプションを取り入れているアメリカの会社ではこうした問題を
避けるため社内の職種をさらに細かく分け、やるべき仕事を明確に規定することで
それ以外の仕事をやることを禁止しています。


また社内には社員がリラックスできるためのプールやリラックスルームを完備して
社員の燃え尽き症候群防止やストレスマネジメントに尽力しています。


イギリスに関しては週に働く時間を決めて、その範囲内で自分がもっとも効率的に
働ける形(在宅勤務や一日10時間働き、週3日の休みをとる)などをして働き方を
工夫しています。


ホワイトカラーエグゼンプションを導入している国では、効率をあげるようさまざまな
取り組みがなされ、なおかつ社員にも燃え尽きないよう配慮がされますが、日本の
会社の場合、効率だけを求めて社員への配慮が一向に足りないということがあります。


アメリカやヨーロッパでは、どんなに忙しい職種であっても必ず長期休暇がありますが、
日本において長期休暇が取れることはまずありません。


こうした部分をみても日本においてホワイトカラーエグゼンプションが導入されること
は現段階ではかなり危険といわざるを得ないのではないでしょうか。

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