高学歴・大企業神話は健在なのか?
「いい大学に入って、いい会社にいく」一昔前であれば、いわゆる高学歴・大企業
神話というものは確かに存在していたように思います。しかし不景気のあおりを
受けて大企業が倒産したり、高学歴であってもリストラまたは就職できない学生
が増えたことで、高学歴・大企業神話も揺らぎ始めたといいます。
13歳のハローワークという本は、そうした高学歴・大企業神話がこれからは無くなり
代わりに好きなことを仕事にするという価値観で仕事を選ぶ時代がやってくるだろう
ということで書かれています。
最近は景気が回復したとの言葉を耳にしますが、実際は大企業だけが業績を伸ば
しているというのが本当のところで、中小、零細企業はもちろん一般市民の末端に
は景気が回復したという実感はありません。
企業がここ数年で業績を回復させた理由としては、リストラをすすめ人件費を削り
派遣や契約、パートの労働者を利用することで、利益を増やしたことにあります。
大企業は中国特需もあり、過去最高の業績を上げていますがサラリーマン全体の
平均年収が8年連続で減少していることからもいかに企業が人件費を抑えている
かがわかるでしょう。
ただし、上場企業だけに限れば2004年にくらべて2006年は15万円も年収は
増えていることを見るといい会社の目安である上場企業は勝ち組であり、それ以外
は業績も横ばいもしくは減少した負け組ともいえるかと思います。
また、平均年収という数字だけを見ると、中卒や高卒の平均年収と大卒・院卒の
平均年収を比較すると200万円近くの差があるなど、
明らかに『学歴そして企業の規模(または格)で明確に差がある』ことがわかります。
一時は揺らいだと思われたサラリーマンの高学歴・大企業神話ですが、最近になり
また頭をもたげてきています。法人税の減税や消費税率のアップ、そして残業代が
カットされるホワイトカラーエグゼンプションと働く状況は変わりつつあります。
会社ばかりが儲かるような仕組みになりつつある今、そこで働く人の気持ちがない
がしろにされるようであれば、いい大学を出ていい会社に入ったとしても奴隷のよう
に働かされて、使い捨てにされる点は勝ち組も負け組も大差はないでしょう。